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【びっくりサイエンス】雌雄で生殖器が逆転 イグ・ノーベル賞 新種昆虫の神秘に迫る

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【びっくりサイエンス】
雌雄で生殖器が逆転 イグ・ノーベル賞 新種昆虫の神秘に迫る

 多くの動物で雄の生殖器が細長い形をしているのには理由がある。雄の精子は卵よりはるかに小さく大量に作るのが容易で、雄は多くの雌と繁殖の機会を持つことが可能だ。このため交尾への積極性が高まり、挿入しやすく、精子を送り込みやすい構造に進化した。

 だが、この新種のチャタテムシは異なる。吉澤さんは「交尾時に、雄が栄養の入ったカプセルを精子とともに生殖器経由で渡すことが原因ではないか」とみている。

 雄がどうして栄養カプセルを渡すようになったかは不明だ。食べるものが少ない洞窟では貴重な栄養源となるため、雌に対して自分を魅力的に見せることが目的だったのかもしれない。

 だが、栄養カプセル作りは雄にとって大きな負担になる。このため交尾への積極性は雌の方が高くなって逆転し、雌同士でカプセル獲得を巡る競争が激化。雌の生殖器は、雄に能動的に挿入して交尾の機会を増やせる細長い形状に変化したのではないかと推測する。

 固定に役立つとげも、つかまえた雄を簡単に逃がさないためだ。一方、積極性が低下した雄の生殖器の構造は単純化し、雌の生殖器を受け入れやすい形に変化していったとみられる。

 吉澤さんによると、雌が雄から栄養を受け取り、積極的に雄を取り合う交尾行動は、ハエやコオロギなどでも確認されているが、生殖器の形状まで雌雄で逆転した生物は世界初という。

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