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100点の名画でめぐる100年の旅 西洋絵画への近くて遠い距離

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100点の名画でめぐる100年の旅 西洋絵画への近くて遠い距離

新設の展示スペースで開催中の橋爪彩の個展。右の作品が「Girls Start the Riot」(2010~11年、高橋コレクション) 新設の展示スペースで開催中の橋爪彩の個展。右の作品が「Girls Start the Riot」(2010~11年、高橋コレクション)

 神奈川県箱根町のポーラ美術館開館15周年を記念し、「100点の名画でめぐる100年の旅」展が開かれている(来年3月11日まで)。タイトル通り、マネの「サマランカの学生たち」(1860年)からシャガール「オペラ座の人々」(1968~71年)まで、約1世紀にわたる近代絵画史を所蔵の名品100点で一気に見渡す企画だ。特に西洋絵画と日本の洋画を分けずにほぼ時系列で展示する趣向が、新しい気づきを与えてくれる。

 最初に登場する洋画は小山正太郎と浅井忠の作品。ともに明治初期に日本初の官立美術学校、工部美術学校でイタリア人教師、アントニオ・フォンタネージに師事し、1880~90年代の日本洋画界を牽引(けんいん)した画家だ。浅井が武士のタカ狩りを描いた「武蔵野」は1898年の作。コローの風景画のように古典的で詩情にあふれ、武家の出身らしく馬や馬具がリアルに表現されている。ただ同時代の西欧では既にセザンヌやゴッホ、ゴーギャンらポスト印象派が活躍。西欧と日本では数十年のタイムラグがあったことがわかる。

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