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【ノーベル賞】文学賞めぐる10年…村上春樹さん、今年こそ? まだまだ?

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【ノーベル賞】
文学賞めぐる10年…村上春樹さん、今年こそ? まだまだ?

 ◆評価

 地域や言語のバランスを抜きにして、村上さんの文学はノーベル賞にふさわしいのだろうか。

 「これだけの読者を持つ作家は、世界を見渡してもいない」。そう語るのは、村上文学を愛する思想家の内田樹(たつる)さんだ。「ライフスタイルや風俗など、現代日本の今を描いているにもかかわらず、世界中で深い共感を持って読まれている。現実と非現実の境界線の往来、怨霊などを描いた源氏物語に通じる超自然性など、人類にとって根源的な共通の物語、普遍性があるからだ」と高く評価する。

 懐疑派はどうか。川村さんは「エンターテインメント性が強すぎる、軽いとみられている」と分析。今年刊行された長編小説「騎士団長殺し」についても「新作発表は、現在も活躍中というアピールにはなるが、受賞のレベルかは疑問」。

 文芸評論家の石原千秋さんはファンながら「選考には、ひねりや驚きが必要になる。村上さんの受賞は、ファンが諦めかけた頃にやってくる」と予想する。

 ちなみに、英大手のブックメーカー「ラドブロークス」の予想1位は作家、グギ・ワ・ジオンゴさん(ケニア)となっている。

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