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【ノーベル賞】文学賞めぐる10年…村上春樹さん、今年こそ? まだまだ?

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【ノーベル賞】
文学賞めぐる10年…村上春樹さん、今年こそ? まだまだ?

 ◆衝撃

 昨年の発表は、世界に衝撃が走った。音楽を通じてベトナム反戦運動などに影響を与えた米国のボブ・ディランさんが、歌手として初めて輝いたのだ。一昨年は、チェルノブイリ原発事故などを扱ったベラルーシの女性ジャーナリスト、スベトラーナ・アレクシエービッチさん(69)。文学ジャンルの枠にとらわれない受賞者が相次いだ。

 著書「村上春樹はノーベル賞をとれるのか?」がある文芸評論家の川村湊さんは、「スウェーデン・アカデミーの会員が若返ったことも背景にある。文学の概念を広げようとする意図を感じるが、今年は反動で、小説など従来の文学ジャンルに揺り戻されるのでは」。

 すると村上さんは有利といえそうだが、「これまで同様、言語や国(地域)の“持ち回り”の形は変わらないだろう」と説明する。

 川村さんによると、1901年から続くノーベル文学賞は当初は欧州言語を中心に受賞していたが、その後アジアやアフリカなどさまざまな地域が加わった。日本は、川端康成さん(1968年)から大江健三郎さん(94年)までが26年間。3人目はそろそろだが、中国の莫言さん(2012年)の受賞で、「東アジア圏枠と考えれば、日本人は当分苦しい」という。

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