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【からだのレシピ】スマホ利用、複合的疲労に注意 アスタキサンチンで軽減期待

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【からだのレシピ】
スマホ利用、複合的疲労に注意 アスタキサンチンで軽減期待

記者発表会には山野を走るトレイルランナーの鏑木毅選手(中央)も登場した。左は古賀良彦・杏林大名誉教授=8月29日、東京都千代田区 記者発表会には山野を走るトレイルランナーの鏑木毅選手(中央)も登場した。左は古賀良彦・杏林大名誉教授=8月29日、東京都千代田区

 ■身体と精神に影響 初の本格調査で浮き彫り

 スマートフォンは便利な情報ツールとして欠かせない存在となっている。だが、その小さな画面を見続けることによって体にはどのような影響が生じるのだろうか。スマホに代表されるデジタル社会特有の疲労感について初めて本格的な調査が行われ、そこからは現代的な疲労の実態が浮き彫りになった。

 ◆8時間以上使用も

 調査は古賀良彦・杏林大名誉教授と、天然アスタキサンチンの製造・供給を手がけるアスタリール社(本社・東京、西田光徳社長)が共同研究の形で実施。まず、20~50代の男女2万人(会社員、主婦など)を対象に先月7、8の両日、インターネットを通じて日常生活の疲労度の予備調査が行われた。その結果、スマホなどのデジタル機器の使用時間(1日当たり)で、4~10時間以上が46・6%に及び、一方、疲労を自覚した人は87・7%に上った。

 さらに疲労の実態を詳しく知るために、同じ年齢層の男女930人を対象に同じ手法で本調査が先月9、10の両日、実施された。

 本調査の結果によると、疲労(複数回答)に関して、「身体的疲労がなかなかとれない」が68・3%、「目の疲れを感じる」が64・3%、「体がだるい」が63・7%-となった。精神的疲労については、「仕事や家事のやる気が起きない」が45・1%、「頭の回転が遅いと感じる」が40・2%、「物忘れが多い」が44・3%-に達し、身体と精神の両方にみられる複合的な疲労という特徴が明らかになった。

 1日の中で最も使用時間が長いデジタル機器はスマホが54・6%で1位、パソコンは38・5%で2位。特にスマホを中心にデジタル機器を8時間以上(1日当たり)使用する人の76・7%は身体的疲労がなかなかとれないと回答、4時間未満の67・5%を上回った。

 ◆「3R」で改善を

 「スマホを中心としたデジタル機器の普及で複合的な疲労が生じている可能性が高い」。調査の監修と分析をした古賀氏は先月29日に開かれた記者発表会で、このように結論付けた。その対策として「3R」を提唱、レスト(休養)だけでなく、リラクゼーション(くつろぎ)やレクリエーション(楽しみ)も不可欠と説いた。

 その上で、アスタリール社は、パソコンなどを使うデスクワークと運動の2種類の負荷を与える臨床試験を実施したことに触れ、「抗酸化作用で知られるアスタキサンチンを摂取した群は両方の疲労感が軽減され、昨年論文でも発表された」と説明した。

 複合された疲労感の軽減が期待できるとして、同社のアスタキサンチンのサプリは消費者庁から機能性表示食品として受理され、9月から販売が開始された。アスタキサンチンは自然界ではサケなどに豊富に含まれているが、独自の手法で天然素材のままサプリに閉じ込めた。同社は「デジタル社会の疲労軽減に少しでも寄与できれば」(担当者)と話した。

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