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運動会のお父さん 転ばないで、速く走るコツ教えます!
まもなく秋の運動会シーズン。保護者参加の徒競走やリレーでよく見かけるのが、派手に転倒してしまう父親の姿だ。「子供にいいところを見せたい」。こんな思いが空回りして、けがをするなど残念な結果になるのは避けたいところ。転ばずに速く走るコツを専門家に聞いた。(油原聡子)
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◆体が反応しない
そもそもお父さんたちはなぜ転んでしまうのか。日本ランニング振興機構の講師、高野香織さんは「急に走ろうと思っても、体がなまっていると反応しません。でも、子供にいい所を見せたいと力んでしまい、その結果、足がついていかずに転んでしまうんです」と説明する。
コース環境が原因のこともある。走路が土や砂だと滑りやすい。また、グラウンドが狭いとカーブがきつく、遠心力に負けて転倒することも。
まずは、現在の自分の身体能力を把握しておくことだ。若い頃に比べると、筋力や体力は低下しているはず。かつて運動部に所属していた人は、かえって注意が必要だという。「思っている以上に筋力が衰えていることがある。無理をすると、肉離れやアキレス腱(けん)断裂などにつながってしまうことも」と高野さん。