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大学に広がる無料コピー機「タダコピ」 学生のニーズ、「対話」で把握

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大学に広がる無料コピー機「タダコピ」 学生のニーズ、「対話」で把握

“裏面”に広告があり、コピー代金が無料の「タダコピ」。試験前には長蛇の列ができる =東京都新宿区の早稲田大 “裏面”に広告があり、コピー代金が無料の「タダコピ」。試験前には長蛇の列ができる =東京都新宿区の早稲田大

 オーシャナイズは現在、食堂のトレーへの広告掲載など学内メディアのほか、サンプリング、大学生のアンケート回収、イベント送客、座談会、写真投稿、キャッチコピー募集など幅広く行う「プラットフォームビジネス」に成長した。

 25年から一部の大学のタダコピを登録制にし、会員数は4日現在、36万9720人。6月に東京都内で仮オープンした大学生向けの無料レンタルスペースには、会合場所に悩むサークルの利用が月1500人ある。事業には、大学生のインターンも参加。成城大学4年の新井貴大さん(23)は「タダコピを利用する立場から、迅速に会員登録できるアプリ画面に改良した。意見が反映されるのはうれしくて、やる気がでる」と語る。

 北山さんは「大学生をキーワードに、いつか教育も無料で提供できる社会の仕組みを構築したい」と話している。

                  

 ◆企業との良い接触点

 名古屋外国語大学の横山陽二准教授(広報論)の話「タダコピはターゲットが大学生と明確。販売促進だけでなく、キャンパスから話題を生み出したい企業と大学生の良いコンタクトポイント(接触点)だ。現代の大学生は失われた20年の時代に育ち、飲食代の割り勘は1円の位まで計算するほど経済的にシビア。大学生と企業の双方にウインウインの関係が成立し、受け手一人一人にメッセージを届けたいという広告主の多様で本質的なニーズに対応する良い例だ」

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