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ニホンジカ個体数が減少 環境省推計、304万頭
環境省は31日、生息数の増加によって生態系や農作物に影響を及ぼしているニホンジカの平成27年度の推計個体数が、独自に調査をしている北海道を除いた全国で計304万頭と発表した。平成元年度から増え続けていたが、初めて減少に転じた。
26年度の推計数は315万頭。元年度の推計個体数は29万頭だった。環境省は「さらなる捕獲強化が必要」としている。
個体数は捕獲数から推計している。27年度の捕獲ペースが続いた場合、35年度の個体数は359万頭に増加すると予測された。環境省と農林水産省は、23年度の推計個体数を35年度に半減させることを目指しており、達成には捕獲のペースを27年度の1・9倍に引き上げる必要がある。
環境省はイノシシの個体数も調査している。27年度末の推計個体数は94万頭で、過去数年は増減を繰り返している。