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がん電話相談35周年 「寄り添って、状況を整理」

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がん電話相談35周年 「寄り添って、状況を整理」

カウンセラーによる「がん電話相談」 カウンセラーによる「がん電話相談」

 がんの悩みに専門医やカウンセラーが回答する産経新聞連載の「がん電話相談」が始まって今月、35年を迎えた。これまでに受けた相談は約9万7千件。医学的な根拠に基づいて相談者に説明し、励まし、背中を押してきた。がんに関しても情報過多となっている現代社会で、信頼できる羅針盤として、その存在感はいっそう増している。(永井優子)

ときに厳しく

 「乳がん手術後、副作用がつらくホルモン治療を中止しているのですが、大丈夫でしょうか…」

 70代の女性は「最近、何を読んでもがんのことが出ているので、急に心配になって電話した」という。

 回答に当たるがん研有明病院乳腺外科の岩瀬拓士部長は、副作用の症状や始まった時期などを聞き取りながらアドバイスをする。

 「若ければ抗がん剤をやるところを、ホルモン治療にしています。気休めで飲むんじゃないですよ。やると確実に効果があります。もう一度トライしてみてはどうですか」

 「そう言っていただけると、頑張れるかも」と相談者。岩瀬部長によると、抗がん剤もホルモン剤も、気の持ちようで副作用の出方が違うという。

 「なぜやらなければいけないのか、自分で理解して治療することが大事。それを伝える機会になれば。ときに厳しいことも言いつつ、背中を押している」と電話相談の意義を話す。

 「がん電話相談」は週2、3件の専門医による相談以外はカウンセラーが応対。医師への橋渡し役も務めている。

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