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「ウィキペディアタウン」って何? 我が街の魅力、世界に発信

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「ウィキペディアタウン」って何? 我が街の魅力、世界に発信

 「ウィキペディアタウン」という街歩きイベントが全国各地で開催されている。ただ街を歩くだけでなく、集めた情報をインターネット上の無料の百科事典「ウィキペディア」を通じて発信できるところが魅力という。キーワードは「世界発信」「異世代交流」「図書館」-。どんな街歩きなのか?(原田純一)

                   

 仲間と編集作業

 7月23日、京都府宇治市の中央公民館に約20人の男女が集まった。これから、地元の歴史に詳しい西田尚武さんの案内で市内の寺社や旧跡などを巡る。宇治の情報をウィキペディアで発信するイベント「オープンデータソン2017in宇治」(京都オープンデータ実践会など主催)の参加者だ。

 約2時間、同市南部の白川地区を散策。その後、パソコンに向かってウィキペディアの編集を行う。この日訪れた白山神社や下居(おりい)神社などの情報をウィキペディアに書き込んだ。

 ウィキペディアに下居神社の項目はなかったので、今回新たに掲載することに。木造の坐像(ざぞう)が市指定の文化財で、境内に立つ額田王(ぬかたのおおきみ)の歌碑で知られることなどを、写真を添えて説明した。

 京都オープンデータ実践会代表の青木和人・立命館大講師は「まだ書きかけの項目なので、地域の人たちに充実させてもらえれば。英語版も作って広く海外の人にもアピールしたい」と話した。

 「ウィキペディアの編集は、手順さえ覚えれば誰でもできます。今回も初めて編集作業に挑み“世界デビュー”を果たした人が何人もいました」。同会の是住久美子・京都府立図書館情報サービス課長は笑顔を見せた。

 街歩きで異世代交流

 ウィキペディアタウンは2012年、英国南部のモンマスでスタート。日本では平成25年に横浜市で開かれたのが最初で、その後、全国に広がった。地域情報を地元の人の手で世界に発信し、地域おこしにつなげることが大きな狙いだが、歩いて説明を聞くだけの街歩きに物足りない人のニーズにも応えた。

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