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登山前に「難易度評価」注意 遭難防止へ必ず確認を

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登山前に「難易度評価」注意 遭難防止へ必ず確認を

自分の力を過信せず、グレーディングを調べて慎重に準備しよう=東京都日の出町 自分の力を過信せず、グレーディングを調べて慎重に準備しよう=東京都日の出町

 ◆実力に合った山を 

 山のグレーディングの特徴は「自分に合った山を見つけやすいこと」(スポーツ庁健康スポーツ課)

 新潟県は29年度版の公表にあたり、新たに八海山などのルートを追加。県民スポーツ課によると、市町村から聴取して入山規制中の道を除外したり、人気の道を追加して毎年更新中。

 山梨県は、山のグレーディングを書き加えた最新版の「山梨百名山手帳」(累計5万部)が品薄になるほどの人気に。静岡県は「火山情報にも注意して」とグレーディングを通じて呼びかける。

 各県とも登山者を歓迎しつつ、死者、行方不明者を減らしたい願いは切実だ。出発前に自分の実力に合ったルートか、グレーディングで確認したい。

                   ◇

 ■67%は60歳以上 

 高齢者の山岳遭難が増えている。警察庁によると、平成28年の遭難事故の死者、行方不明者(319人)のうち、60歳以上は215人で67%を占めた。

 遭難者数が最多の長野県の居住地別集計をみると、28年は東京が46人、神奈川が27人、愛知が22人、埼玉が20人など県外から来て遭難する事例が目立つ。「体力の低下を意識しない中高年者」や「山の怖さを知らない初心者」が急峻な山岳を訪れ、遭難増加の一因となっている。

 登山は高山動植物の鑑賞や温泉、食事など楽しみは多い。無理せず、下山する勇気も大切。スポーツ庁健康スポーツ課の専門職、板橋健児さん(45)は「若いころと同じ感覚で頂上を目指すと危険。山のグレーディングを大いに参考にして登山を楽しんでほしい」と語る。

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