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【話の肖像画】スポーツ庁長官・鈴木大地(1)「水泳人の前に日本人」…だから長官に

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【話の肖像画】
スポーツ庁長官・鈴木大地(1)「水泳人の前に日本人」…だから長官に

東京五輪に向け意気込む鈴木大地・スポーツ庁長官=東京・霞が関(伴龍二撮影) 東京五輪に向け意気込む鈴木大地・スポーツ庁長官=東京・霞が関(伴龍二撮影)

 〈2020年東京五輪まであと3年。バサロ泳法をひっさげ1988年ソウル五輪の100メートル背泳ぎで金メダルを獲得してから約30年がたった現在、初代スポーツ庁長官として五輪・パラリンピックの準備に奔走する。目指す五輪の「レガシー(遺産)」とは-〉

 日本は1964年の前回東京五輪で、16個の金メダルを獲得しました。当時の五輪は163種目なので、日本の金の取得率は約1割です。国家プロジェクトとして選手強化していたとはいえ、これはすごい数字です。2020年の次回東京五輪は、既存の28競技以外に5競技18種目も加え33競技339種目もあります。1964年大会と同じ水準を求めるのなら、30個以上の金メダルが必要となる計算です。今の日本の取り組みは、まだ残念ながら前回のレベルまでは達していませんね。

 1964年大会では(競技施設の整備など)ハードのレガシーが目立ちましたが、全国に「スポーツ少年団」ができるなど、ソフト面でも遺産を残しました。1932年のロサンゼルス五輪銅メダリスト(陸上男子三段跳び)の大島鎌吉さんは、前回の東京大会で五輪選手の強化をやりながら少年団の普及も図ったんですよ。すごいことです。

 2020年大会に向け、当然選手の競技力向上に取り組みますが、その裏で何ができるか。今回のキーワードは「健康」だと思うのです。生活習慣病にかかることなく、何歳でも自由に活動できる体を作ってもらうため、スポーツを始めたくなる雰囲気を醸成する。そのためにも日本人選手が活躍し、それをみて国民が感動し、インスパイア(感化)され、実際アクションを起こし、やったら楽しかったので継続しよう!という好循環を作りたい。

 前回の東京大会がなぜ盛り上がったかといえば、女子バレーボールが金メダルを獲得した功績が大きかったのではないでしょうか。チームスポーツが活躍すれば、国民は熱狂しますよね。団体競技はどんなに頑張ってもメダルは1個ですが、日本がひとつになれる。チーム競技の強化も課題です。

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