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【ときを紡ぐ絵本 親子とともに】『まんげつのよるまでまちなさい』 成長を共に「待つ」

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【ときを紡ぐ絵本 親子とともに】
『まんげつのよるまでまちなさい』 成長を共に「待つ」

『まんげつのよるまでまちなさい』(ペンギン社・1000円+税) 『まんげつのよるまでまちなさい』(ペンギン社・1000円+税)

 昭和53年にペンギン社から刊行された『まんげつのよるまでまちなさい』(マーガレット・ワイズ・ブラウン作、ガース・ウィリアムズ絵、松岡享子訳)は子供を育てる過程で「待つ」ことの意味を考えさせてくれる一冊です。

 あらいぐまのぼうやはまだ見たことのない夜の世界を見たいと繰り返しお母さんにせがみます。日に日に募るぼうやのまだ見ぬ世界への憧れをお母さんは優しく受け止め、その素晴らしさを言葉と歌で伝えるのですが、最後は決まって「まだよ。まんげつになるまで まちなさい」と応えるのです。

 ぼうやは待ちます。ある日のこと、ぼうやは大きくて温かいお母さんを見上げてきっぱりと言います。「いいかい、かあさん。ぼく、これから もりへ よるを みにいくからね。いいでしょ?」と。すると、お母さんは「さあ、いっといで!だって、こんやは-まんげつのよるだもの!」と、ぼうやを送り出すのです。

 自分が子供だったころ、世の中のことを知りたくて、やってみたくて「まだ?」「もういい?」と何度も口にしました。でも、そんな自分が親になると、今度は「まだ早い」「待ちなさい」と子供に言いました。

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