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【ゆうゆうLife・がんゲノム医療の試金石 最善の選択肢を求めて(下)】

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【ゆうゆうLife・がんゲノム医療の試金石 最善の選択肢を求めて(下)】

「実名公表は迷ったが、親族がみんな応援してくれた」と話す太宰牧子さん=東京都渋谷区のNPO法人クラヴィスアルクス 「実名公表は迷ったが、親族がみんな応援してくれた」と話す太宰牧子さん=東京都渋谷区のNPO法人クラヴィスアルクス

 ■保険適用の検討これから 将来の発症、高率で予測

 一人一人の遺伝子情報に基づき、治療や予防の最適化を目指す「がんゲノム医療」。技術は日々進んでおり、将来の発症予測や対策も取れるようになってきた。だが、医療の進歩に健康保険の適用をどうするかなどの環境整備は追いついていない。遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)に対応する医師からは、異口同音に懸念が示されている。

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 「患者さんの血縁の方がHBOCだと分かったら、8万円もかかる検査を年1回、自費で受けるように言うんですか?」

 「『高すぎて受けられない』と言われたら、どう対処すればいいんですか?」

 6月半ば、東京都品川区の昭和大学で開かれたHBOCのセミナー。専門医から、そんな疑問が相次いだ。

 話題になっているのは、乳がんの早期発見の検査一式で、乳房MRI検査が含まれる。自治体や企業の検診で使われる超音波やマンモグラフィーに比べて精度が高く、HBOCの人の場合、早期発見に有効との科学的根拠がある。日本乳癌(がん)学会も診療ガイドラインで推奨する。

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