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「確信犯としての“確信力”で圧倒」 直木賞選考委員の北方謙三さん会見詳報

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「確信犯としての“確信力”で圧倒」 直木賞選考委員の北方謙三さん会見詳報

 第157回直木賞は、佐藤正午さん(61)の「月の満ち欠け」(岩波書店)に決まった。19日夜、東京・築地の料亭「新喜楽」で選考委員の北方謙三さん(69)が会見し、選考経緯について説明した。

     

 「佐藤さんの作品は全般的に好意的な意見が多かった。何しろデビューが私とほとんど変わらない時期(昭和58年)で、そういう方を選考するのか、と思ったんですけどね。だけど、何しろ文章がみずみずしさを失っていない。魅力的ないい文章なんです。文章の力は抜きんでている。それがすべてを制圧して受賞作ということになり、決選投票もありませんでした」

 「(次点として)争ったのは宮内悠介さん(38)の『あとは野となれ大和撫子(なでしこ)』(KADOKAWA)ですが、これは佐藤作品の半分以下の点数しか集められなかった。いろいろ意見は出ましたが、最終的には佐藤さんの文章力、構成力、確信犯としての“確信力”は抜きんでているだろう、となった。全会一致ではありませんでしたが、他の作品に比べて圧倒的でした。三十数年間キャリアを積まれた方が初ノミネートということで、われわれもどう接していいか分からなかったけれども、読んでいるとこれは歴然とプロの文章でしたので、安心して(投票で○△×の)マルを付けた、という次第です」

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