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【原発最前線】「おっかなびっくり」の作業で被曝 原子力のプロ失格 規制委の立ち入り検査で露呈

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【原発最前線】
「おっかなびっくり」の作業で被曝 原子力のプロ失格 規制委の立ち入り検査で露呈

事故現場の分析室に入る日本原子力研究開発機構の職員ら=6月7日、茨城県大洗町(同機構提供) 事故現場の分析室に入る日本原子力研究開発機構の職員ら=6月7日、茨城県大洗町(同機構提供)

上水道の不調放置で除染シャワー使えず

 30日の立ち入り検査では、作業員が汚染区域から出る際に使用しようとした除染シャワーが、故障のため使えなかったことが初めて判明。代わりに、50メートル近く離れた別棟からホースを引っ張って水を出し、除染を行った。この後の検査で作業員の1人の肺から2万2000ベクレルのプルトニウムが検出されたが、翌日搬送された施設では非検出。ホースを使った除染が不十分だった可能性が高いとみられている。

 規制委によると、機構は作業施設の上水道が減圧弁の不調で水の出が悪いことを把握していたが、修理していなかった。また、除染で生じる汚染水をためるタンクのポンプも故障しており、他の施設へ廃棄ができない状態だった。

 被曝したとみられる自分の体をシャワーで洗おうとして、水が出なくなった際の作業員の心境は、どんなものだったのか-。明らかになればなるほど目を覆いたくなる安全管理と施設の実情。原子力施設への信頼回復のためには、事故の教訓をどれだけ前向きに生かせるかが問われることになる。

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