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長女、長男、実父と「喪主」3回、胸中は… 「自分の死」を伝える大切さ タレント・風見しんごさん
人はいつ「喪主」になるか分からない。タレントの風見しんごさんはこれまで3度、まったく違う状況で喪主を務めた。最初は平成19年に当時10歳だった長女、えみるちゃんを交通事故で亡くしたとき。2度目は20年に長男、こころくんが死産だったとき。そして3度目は25年、実父が旅立ったとき。喪主としての胸の内を語ってもらった。
◆娘の部屋にして
えみるの通夜は亡くなった2日後でしたが、頭が真っ白でどんな葬儀にしたいとかは、まったく考えられませんでした。
助けてくれたのが葬儀社の方でした。「どんなお嬢さまだったんですか? 差し支えなければお嬢さまのお写真を見せていただけますか」と、えみるを知るところから始めてくれました。
そうしてえみるの好みを共有するうちに、式場をどんな色にするかや、花が決まっていきました。あれは本当に助かりましたね。
◆遺された人のため
こころのときは死産でした。死産の場合は葬儀をしないこともあるそうですが、内々ですることにしました。僕というより妻の気持ちが重要でした。8カ月間、生きている彼と一緒にいたわけですから。