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トラフグの陸上養殖始まる 山梨・笛吹で2500匹池入れ 旅館などに提供

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トラフグの陸上養殖始まる 山梨・笛吹で2500匹池入れ 旅館などに提供

養殖池に移されるトラフグの稚魚=4日、山梨県笛吹市春日居町寺本 養殖池に移されるトラフグの稚魚=4日、山梨県笛吹市春日居町寺本

 山梨県笛吹市春日居町寺本の養殖場で4日、県内初のトラフグの養殖が始まり、稚魚の池入れ作業が行われた。育った成魚は当面、石和温泉の旅館など県内に出荷する。将来的には新たな山梨ブランドとして全国発信を狙う。

 トラフグの養殖は県が官民で進める「陸上養殖チャレンジ事業」の一環。養殖、流通業者による「甲州トラフグ組合」が県の補助金約2000万円を活用、ニシキゴイの養殖場だったところを買い取り、その一部でトラフグの養殖を始める。

 この日、愛知県の業者から届いた2500匹の稚魚は、同組合の業者の社員によって、バケツで養殖場内のコンクリート製池に放された。

 山梨県花き農水産課によると、トラフグの陸上養殖は温度や塩分濃度の管理ができるため、天候の影響を受ける天然ものよりも早く成魚になり、約1年間の生育で出荷できるという。

 春日居町地区は地下水の温度が22度。フグが好む適温で、養殖に適しているという。トラフグの陸上養殖はすでに、栃木県などで行われている。

 生育を担当する養殖業者「勇華商事」(山梨県甲府市善光寺)によると、塩分濃度を海水と同程度から徐々に薄め、ストレスの少ない環境で成長を早めるという。秋に5000匹を加え、来年からは毎年1万匹を育てていくという。

 楊勇社長は「温度や病気の管理をしっかりして、年度内に多くの成魚を出荷できるようにしたい」と話した。

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