産経ニュース

【加藤一二三・九段引退会見(2)】伝説の十番勝負で名人奪取「魂燃やして戦った」

ライフ ライフ

記事詳細

更新

【加藤一二三・九段引退会見(2)】
伝説の十番勝負で名人奪取「魂燃やして戦った」

引退会見を行う加藤一二三九段=30日、東京都渋谷区(春名中撮影) 引退会見を行う加藤一二三九段=30日、東京都渋谷区(春名中撮影)

 --数々の名勝負のうち、「この一局」をあげていただければ

 「20歳の時、昭和35年に、大山名人と名人戦の7番勝負を戦って、その後、48年に中原名人と戦って、三度目の名人戦が57年。三度目の挑戦で中原名人に勝って念願の名人になったのが最大の思い出。

 1月31日の9時2分に名人になった。95%負けている将棋だったのを、私が逆転して勝った。私は少し前にキリスト教の洗礼を受けたこともあって、これは神様のお恵みだと考えています」。

 --このときは、伝説の十番勝負と言われているが、どんな思いだったか

 「名人戦の前に、中原さんには棋王戦と王将戦と十段戦のタイトル戦で全部勝っていたので自信があったものの、中原名人は名人10期の絶対王者。名人戦となるとどのタイトル戦よりも二割方、力をアップすることを知っていた。中原さんにとって名人戦は最後の砦。そう簡単には勝たせてくれないと思っているが、負ける気がしなかった。

 勝つ機を見たとき、私は『ああ、そうか』と叫びました。名人戦に魂を燃やして戦ってきたけど、ついに獲得できたので、叫んだんです」

 --63年の現役生活を終えて、寂しさはありますか

続きを読む

関連ニュース

「ライフ」のランキング