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「草津の湯畑」が名勝に指定へ 温泉界の「横綱」 文化審答申

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「草津の湯畑」が名勝に指定へ 温泉界の「横綱」 文化審答申

国の名勝に指定するよう答申された草津の湯畑。年間300万人の観光客が訪れる(草津町教委提供) 国の名勝に指定するよう答申された草津の湯畑。年間300万人の観光客が訪れる(草津町教委提供)

 国の文化審議会は16日、群馬県草津町の草津温泉の湯畑を名勝に指定するよう文部科学大臣に答申した。近く答申通り告示される。湯畑は草津温泉のシンボルとして多数の観光客を集めるが、国の指定を受けるのは初めて。戦国武将も湯治に訪れたとされる歴史的価値もあり、今回の答申で「世界の草津に」と地元は期待する。

 湯畑は、草津温泉の中心にある源泉地で、指定面積は約1112平方メートル。pH2・1という強酸性が特徴の源泉が町内80カ所以上の旅館や共同湯に引かれる。

 草津温泉は、旅行会社などプロが評価する「にっぽんの温泉100選」で14年連続1位に選ばれた温泉界の“横綱”。年間300万人の観光客が訪れ、年間数千人が長期的な湯治を行うという。

 歴史も長く、「観光的な要素だけではなく、文化的な要素もある」(草津町教委)。15世紀後半には既に草津は温泉地として知られていたといい、戦国時代以降、武田氏や真田氏の支配を経て、湯治場としての地位が確立されたという。

 豊臣秀次が九州征伐の後に権中納言に昇格してから湯治に訪れたことや、実現しなかったが、秀吉が草津へ入湯する計画を立てていたことが文書に残る。

 また、詳細は不明だが、病をわずらっていた前田利家が慶長3年に約1カ月間草津で湯治した記録も。

 同町教委は「今も昔も湯畑を中心に町が栄えてきた。湯畑が残っているのは日本中どこを探しても見当たらない」とその価値を指摘し、今回の答申でも「他に類例を見ない源泉地の風致景観」とされた。

 草津温泉観光協会の中沢敬会長は「名誉であり、うれしい。草津を世界に訴える礎として今回の称号をもらえたのはありがたい」とし、「最近はインバウンドも盛んで、今後も世界にもっと草津を知らしめ、温泉文化のよさを伝えたい」と力を込めた。

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