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聴覚障害者向け学習塾「聞こえないからこそ視覚の能力が伸びる」 進学、社会のリーダー育成へ

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聴覚障害者向け学習塾「聞こえないからこそ視覚の能力が伸びる」 進学、社会のリーダー育成へ

手話を使って算数を教える笠井賢一郎さん=京都市中京区 手話を使って算数を教える笠井賢一郎さん=京都市中京区

 昨年4月に施行された障害者差別解消法で、国公立大学などには障害を持つ学生への支援・配慮が義務づけられ、私学にも努力義務が課せられた。合理的な理由なしに受験や入学を拒否することが禁止され、試験や授業では介助者の配置などを求めている。大学進学を望む障害者を支援する学習塾が各地で開設されるようになり、社会のリーダー育成へ期待がかかる。(原田純一)

 クレープ屋さんに

 5月中旬、京都市中京区の聴覚障害者向け学習塾「デフアカデミー」に、小学3年の6人が集まってきた。授業は「能力開発」「カウンセリング」「教科(数学、国語など)」の3時間で、月額授業料(小学生)は1万3500円。「聴覚障害者の若者から社会のトップリーダーを輩出」をキャッチフレーズに今年4月に開設した。

 能力開発の授業は、視覚の刺激と記憶を中心としたカリキュラムだ。地図の形で都道府県を覚えたり、紙にバラバラに書かれた数字を小さい順に並べたり-。「聴覚機能にハンディがある分、他の機能がそれを補う。聞こえないからこそ、視覚の能力が伸びるんです」と、同塾を運営するNPO法人「Silent Voice」(大阪市)の尾中友哉代表は話す。

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