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【健康カフェ(84)】肥満とフレイル 十分な量のタンパク質摂取を

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【健康カフェ(84)】
肥満とフレイル 十分な量のタンパク質摂取を

 5月にポルトガルで開かれた欧州肥満学会に参加してきました。肥満は欧米だけでなく、アジアを含む世界のあちこちで健康上の課題となっており、子供から高齢者まであらゆる世代で問題になっていることを、学会参加を通して痛感しました。

 多く報告されたのは、肥満とフレイル(虚弱)の合併についてです。フレイルとは、年齢に伴って筋力や心身の活力が低下した状態のこと。肥満の人はこれまで、脂肪だけでなく筋肉も多いというのが一般的な考えでしたが、近年、筋肉量が少ない肥満が増え、さまざまな問題を引き起こすことが指摘されています。

 筋肉量が減ると、肥満した体を支えて動くことが難しくなり、転倒や寝たきりのリスクが高まります。また、肥満の人の介護は、介護者に大きな負担をかけ、多くの人手が必要となります。少子高齢化で、介護世代の人口が減る日本では、より深刻な問題になることが予想されます。

 筋肉量減少の原因は加齢以外にもあり、人によっては若いうちから起こっています。体質もありますが、体脂肪の蓄積自体が筋肉を弱めてしまうようです。肥満解消には食事制限が必要ですが、栄養面をしっかり考えてメニューを作らないと筋肉を減らすことになりかねません。

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