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【健康カフェ】(83)耳が遠い 認知機能低下も、補聴器検討を

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【健康カフェ】
(83)耳が遠い 認知機能低下も、補聴器検討を

 糖尿病で通院する70代女性は最近、少し大きな声で話してもらわないと聞こえにくいと言います。耳鼻科で補聴器を勧められたものの、「年寄りくさいから嫌」といって、利用しようとしません。

 年を取ると耳が聞こえにくくなるのは、加齢にともない内耳の感覚細胞が障害を受けたり、内耳から脳へと音を伝える神経経路や中枢神経系に障害が現れたりすることで、音の伝達が悪くなるためです。人との会話が困難になるなど日常生活に支障が出るまでに聴力が低下した状態を「難聴」と呼びます。

 加齢による難聴は、低い音より高い音が聞き取りにくくなります。ゆっくり進行することで聞こえにくくなっていることに気づかない人も多いのですが、日本では1千万人超いると推計されています。

 最近の多くの研究で、加齢が原因の難聴が認知症のリスクであることが分かってきました。2011年の米国の研究では、正常の人に比べ聴力が中等度低下している人は認知症のリスクが約3倍、高度の低下で約5倍高くなっていました。

 難聴が認知症のリスクとなるのは、耳から入る情報が少なくなることで脳が衰えてくることが原因の一つと考えられています。難聴の人は、危険を知らせる物音やアナウンスが聞き取れなかったり、会話に苦労することで人との交流や外出の機会が減ったりすることが関係するようです。

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