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【ニュースの深層】被害者は語る「生きた心地しなかった」 「ひきこもり解決」自立支援施設が拉致・軟禁 “法の抜け穴”実態把握なし

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被害者は語る「生きた心地しなかった」 「ひきこもり解決」自立支援施設が拉致・軟禁 “法の抜け穴”実態把握なし

自立支援施設に軟禁されたと訴える女性=5月下旬、東京都内(天野健作撮影) 自立支援施設に軟禁されたと訴える女性=5月下旬、東京都内(天野健作撮影)

 岐阜県の別の施設に入所させられたという20代男性は「車内で暴力をふるわれ連れて行かれた。更生施設ではなく人さらい施設だった。逃さないように部屋にセンサーもあった。草むしりなど時間をつぶすための日々で、周囲には『刑務所に行った方がましだ』といっていた人もいた」と証言した。

 精神科医の斎藤環氏は「こうした支援は、精神医学的な問題がある。かえって傷口をこじ開けるような活動がされている。(自立支援に向けた)解決方法はいくらでもある。医療が手が出せないという問題ではない」と指摘した。

 

自立支援施設 ひきこもりやニートが社会問題化する中、生活の自立や就労の支援を目的とした施設が増加。対象者を施設に集め、「心の問題」を解決するためカウンセリングなどが充実している施設もある。ホームページで宣伝する団体が増えており、活動内容や料金が不明のケースも。国民生活センターによると、多額の契約金を締結させられたなど、複数の業者に関する相談が寄せられているという。

ひきこもり 6カ月以上にわたって自宅や自室を中心とした生活を送り、仕事や学業といった社会活動に参加できない状態。内閣府は昨年9月、推計約54万人に上るとの結果を公表。ひきこもり期間は7年以上が34・7%と最も多く、ひきこもりになった年齢は35~39歳が10・2%で平成22年の前回調査から倍増しており、長期化、高年齢化も問題となっている。

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