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【ニュースの深層】被害者は語る「生きた心地しなかった」 「ひきこもり解決」自立支援施設が拉致・軟禁 “法の抜け穴”実態把握なし

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被害者は語る「生きた心地しなかった」 「ひきこもり解決」自立支援施設が拉致・軟禁 “法の抜け穴”実態把握なし

自立支援施設に軟禁されたと訴える女性=5月下旬、東京都内(天野健作撮影) 自立支援施設に軟禁されたと訴える女性=5月下旬、東京都内(天野健作撮影)

 女性は心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症し、薬を飲む日々となった。今年4月、東京地裁に損害賠償訴訟を提起した。訴訟代理人の望月宣武(ひろむ)弁護士は「強制的な連れ去りだ。施設での生活は監禁に近く、多額の契約金に見合う支援がされていないことが問題だ」と強調した。

警視総監と写真

 この施設は「元警部」という男性が代表を務める。ホームページによると、ひきこもり、ニート、不登校などの悩みに、24時間の無料電話相談に応じている。

 代表は産経新聞の取材に答えず、一方的に電話を切るなどし、施設側の弁護士も「取材には対応できない」と返答した。

 関係者によると、東京都内にある事務所には代表と警視総監、文部科学相がそれぞれ並んでいる写真が飾られているという。

 施設元職員の40代男性は「自立支援を手助けする仕事と聞いて入ったが、実際に行ったのは入居者の監視業務だった」と説明。連れ去りは「拉致同然の現場」といい、連れ去りを「実行日」と呼んでいたという。

 抵抗する人のため逮捕術を教えられた職員もいた。男性は同意のない連れ去りに疑問を持ち、代表に進言したが「そんなことしたら逃げられるでしょ」と言われ、3カ月で辞めさせられたという。

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