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【話の肖像画】組織の知名度アップに腐心 国際交流基金理事長・安藤裕康(1)

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【話の肖像画】
組織の知名度アップに腐心 国際交流基金理事長・安藤裕康(1)

安藤裕康氏 安藤裕康氏

 〈2020年東京五輪・パラリンピックに向けて注目される日本の文化発信。交流の本丸組織のトップを5年以上務める〉

 日本は他者に寛容で、自然と共存する、素晴らしい文化国家です。だけど、あまり海外に売り込むことをしない。懇意の駐日外交団長、マンリオ・カデロ・サンマリノ大使は「なぜ日本人は自国の魅力を知らないのか」といぶかしんでいます。

 でも経済成長も一段落し、東京五輪や海外からの観光客が注目され、今やっと日本文化の価値を再評価する動きが出てきました。外務省に勤務していた時は、「文化」というと肩身が狭かったのですが、こういう動きはうれしいですね。

 〈41年間働いた外務省から公募で現職に〉

 理事長職は公募なんです。子供のころから「国際」と「文化」に関心が高かったので、応募しました。書類選考を経て、複数の試験官がずらりと並ぶ前で面接を受けました。今年春に再任されましたが、そのときも一候補者として、面接を受けたんですよ。

 最初は組織の知名度の低さに驚きました。知人に「今、どこで働いているの」と問われ、名刺を渡すと、「ここは何をしているの」って。JICA(国際協力機構)やJETRO(日本貿易振興機構)はよく知られているのに…。官民ともに文化交流の担い手が増えている中、これでは埋没してしまう、世の中との接点を持たなくては、と痛感しました。

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