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仏哲学者ガナシアさん、警世の一冊 AIとの共生、決めるのは人間

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仏哲学者ガナシアさん、警世の一冊 AIとの共生、決めるのは人間

本国フランスでの評判は上々。「この本で触れた企業の反応も楽しみです」と話すジャン=ガブリエル・ガナシアさん 本国フランスでの評判は上々。「この本で触れた企業の反応も楽しみです」と話すジャン=ガブリエル・ガナシアさん

 囲碁ソフトの圧倒的な強さや自動運転の実験など人工知能(AI)をめぐるニュースは絶えない。ただ急速にも映る技術の進歩への脅威論も社会には根強くある。フランスの哲学者、ジャン=ガブリエル・ガナシアさん(62)の『そろそろ、人工知能の真実を話そう』(早川書房、伊藤直子監訳)は過度な楽観論と悲観論を排し、AIとの共生時代に向き合うための冷静な視座を与えてくれる警世の一冊だ。

 ガナシアさんは仏パリ第六大学情報学研究所のAI研究チームのトップを20年以上にわたって務め、近年はIT社会における倫理についても発言している。

 「AIが自律し、人類を追い越し、もうすぐ世界は危険な状態になるだろう-という意見は随分前からありました。講演の場でも学生の誰もがその質問をしてくる。科学者であり哲学者でもある私自身が回答しなければと思ったのです」

 そうした脅威論の源泉といえるのが、全人類の知能の総和をAIが上回る「シンギュラリティ(技術的特異点)」という仮説。この時期が2045年にも到来すると予測する科学者もいる。

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