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【国産GPS衛星】みちびき2号機、間もなく打ち上げ 緊張高まる種子島宇宙センター 「平常心で」と射場責任者

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【国産GPS衛星】
みちびき2号機、間もなく打ち上げ 緊張高まる種子島宇宙センター 「平常心で」と射場責任者

準天頂衛星みちびき2号機を搭載し、打ち上げを待つH2Aロケット34号機(左上)=1日午前5時43分、鹿児島県南種子町の種子島宇宙センター(草下健夫撮影) 準天頂衛星みちびき2号機を搭載し、打ち上げを待つH2Aロケット34号機(左上)=1日午前5時43分、鹿児島県南種子町の種子島宇宙センター(草下健夫撮影)

 みちびきは電波を利用して地上の位置を特定するための測位衛星。米国が開発し、日本でもカーナビゲーションやスマートフォンなどで広く利用されているGPSの日本版だ。

 GPSは元々は軍事用に開発されたもので、米国が紛争などを理由に他国の利用を制限する可能性があり、その場合は国際社会に重大な影響が及ぶ。このため米国に頼らず独自衛星の構築を目指す動きが進んでおり、日本のみちびきもこうした狙いがある。

 1号機は平成22年から運用中で、年内に3、4号機も打ち上げる。静止衛星の3号機を除き、日本が独自に考案した準天頂軌道を周回する。この軌道は衛星が列島の真上付近(準天頂)を長時間飛ぶよう工夫されており、高層ビルや山岳で遮られることなく、高い精度で電波を受信できる利点がある。

 内閣府は来年度から計4基で高精度の本格運用を開始。GPSの位置情報は10メートルの誤差があるのに対し、みちびき4基を併用すると1メートル、さらに地上の電子基準点を併用すれば6センチの誤差に抑えられる。35年度には7基体制とし、GPSに頼らなくても6センチを実現する計画だ。

 高精度の位置情報は車の自動運転に道を開くほか、農作業の自動化、小型無人機ドローンを使った物資輸送など幅広い応用が可能で、社会に変革をもたらすと期待されている。

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