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「重大事態でない」撤回 中3いじめ自殺 取手市教育長が謝罪
平成27年11月に「いじめられたくない」と日記に残して茨城県取手市立中学3年の中島菜保子(なかしまなおこ)さん=当時(15)=が自殺したことをめぐり、市教育委員会は30日、いじめ防止対策推進法が規定する「重大事態」に該当しないとした議決について臨時会を開き、議決を撤回した。
市教委の矢作(やはぎ)進教育長は会見し「いじめの有無が確認できず『該当しない』と議決したが、自死が重大事態だった」と撤回の理由を説明。「遺族に対し配慮に欠けた判断だった」と謝罪した。
市教委は28年3月、生徒へのアンケートや面談の結果、いじめにより心身に大きな被害があったとする「重大事態」に該当しないと議決した。
父、考宜さん(45)と母、淳子さん(47)によると、菜保子さんは自宅で首をつって自殺。「死にたい」などと書かれた日記が見つかり、一部の同級生から「くさい」といじめを受けていたという。
■日記に「毎日が怖い」
中島菜保子さんが平成27年11月に自殺する前に書き残していた日記の一部は以下の通り。