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【健康カフェ(82)】薬の変更 食欲不振などの原因の可能性も

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【健康カフェ(82)】
薬の変更 食欲不振などの原因の可能性も

 いつも元気に外来に通っている80代前半の女性が、あるとき、「最近、食欲がなくて」とぽつりと言いました。1週間後に家族に付き添われて受診したときは、食事がほとんど食べられなくなり、ほぼ一日中、横になって過ごすようになったと言います。血液検査をしたところ、血液中のカルシウム濃度が異常に高くなっていました。

 女性は骨粗鬆(こつそしょう)症で整形外科にもかかっていたのですが、1カ月前にそれまでの内服薬から、週に1回注射をする治療法に変更していました。そこで整形外科に連絡を取り、注射による治療をいったん中止してもらいました。するとカルシウム濃度が低下し始め、食欲も回復しました。

 血液中のカルシウム濃度が高くなり過ぎると、吐き気や食欲低下、だるいなどの症状が出てきます。高くなり過ぎる原因の9割は、副甲状腺ホルモンの異常や悪性腫瘍とされています。副甲状腺は甲状腺の後ろにある小さな臓器で、カルシウムの調節に大事な役割を果たしています。副甲状腺ホルモンとビタミンDが、腎臓と骨でのカルシウムの出し入れを調節し、血液や組織でのカルシウム濃度を一定に保っています。

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