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【クローズアップ科学】日本版GPS衛星「みちびき」 自動運転にマラソンに…高精度の位置情報、活用期待

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【クローズアップ科学】
日本版GPS衛星「みちびき」 自動運転にマラソンに…高精度の位置情報、活用期待

IT社会の切り札に IT社会の切り札に

精度6センチに向上

 GPS衛星は約30基が地球を周回しているが、日本上空をいつも飛行しているわけではない。日本から離れているときは、電波は真上から届かなくなる。このため高層ビル街の谷間や山間部では電波が遮られたり、反射したりして、位置情報の精度低下や測定不能に陥るケースが頻繁に起きている。

 そこでみちびきは、日本の真上付近(準天頂)で飛行時間が長くなる準天頂軌道という特殊な軌道を採用。静止軌道を傾けたような楕円(だえん)軌道で、地球の自転を止めた状態で考えると、衛星が8の字を描くように動く。

 高度は日本上空で3万9千キロと最も高くなり、長時間飛行できるように工夫されている。日本付近の飛行時間は1基だと1日約8時間、3基以上あれば24時間態勢でカバーできるという。

 位置精度はGPSだけの場合だと10メートルにとどまるが、みちびき1基を併用すると数メートルに。来年4月に4基体制が始まると1メートルになり、さらに地上の電子基準点を使い衛星の計測誤差を補正すると6センチに向上する。23年度には7基体制とし、GPSを併用しなくても6センチを実現する計画だ。

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