産経ニュース

【夢を追う】元C-C-Bドラマー・笠浩二さん(2) “国家行事”の紅白出演

ライフ ライフ

記事詳細

更新

【夢を追う】
元C-C-Bドラマー・笠浩二さん(2) “国家行事”の紅白出演

「Romanticが止まらない」のレコードジャケット。笠浩二さん(右端)がリードボーカルを担当した(ユニバーサル ミュージック合同会社提供) 「Romanticが止まらない」のレコードジャケット。笠浩二さん(右端)がリードボーカルを担当した(ユニバーサル ミュージック合同会社提供)

 《3枚目のシングル「Romanticが止まらない」が大ヒットし、注目を浴びた》

 作詞家の松本隆先生(67)と、作曲家の筒美京平先生(76)の提供です。僕の歌を聞いた筒美先生が「この子の声なら、売れるかもしれない」とおっしゃったそうです。「大御所コンビでダメなら解散」が暗黙の了解でした。プレッシャーはすごかった。ドラムをたたきながら歌うのも大変でした。

 ヒットしてからは、「売れるってすごいな」と思った。普通に外を歩けなくなった。

 《昭和60年の年末、日本レコード大賞金賞に選ばれ、NHK紅白歌合戦に出場した》

 僕たちは“一発屋”じゃないんです。13曲のヒットがあり、すべてベストテン入りしました。ロマンチックのインパクトが強いせいか、よくそう言われますけど。

 当時、すさまじいハードスケジュールでした。年間140本のライブをこなし、国内のほとんどのホールを回った。

 紅白はロマンチックで行きたかったが、民放ドラマ(毎度おさわがせします)のオープニング曲ということでNGとなり、「Lucky Chanceをもう一度」を演奏しました。

 当時、レコード大賞と紅白は同日でした。15分で日本武道館からNHKホールに移動しなければならない。僕らの乗ったバスに警察車両が伴走し、交差点も規制された。紅白って「国家行事」なんだなと思った。

 《平成元年10月、日本武道館でのライブを最後に解散する》

 昭和62年にギターの関口誠人さん(58)が脱退しました。ミュージシャン志向が強まり、お金をもらって音楽をこのまま続けていけるのか、先行きを考えるようになった。「売れる」という目標がなくなっていたのも大きかった。ただ、「解散はもったいない」という気持ちで終われたのが唯一の救いでした。

「ライフ」のランキング