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【話の肖像画】作詞家・演出家 奈良橋陽子(3)舞台「ザ・ウインズ・オブ・ゴッド」を演出 「ゼロから作る」ことにやりがい

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【話の肖像画】
作詞家・演出家 奈良橋陽子(3)舞台「ザ・ウインズ・オブ・ゴッド」を演出 「ゼロから作る」ことにやりがい

舞台「ザ・ウインズ・オブ・ゴッド」の米ニューヨーク公演を演出する(左端) 舞台「ザ・ウインズ・オブ・ゴッド」の米ニューヨーク公演を演出する(左端)

 〈外交官の父の仕事でカナダで暮らす間に演じることに魅力を感じ、女優を志望するようになった〉

 役者になりたいという夢を持ちつつ、16歳で日本に帰国して学校に通い始めました。そうしたら分かったんです、自分の日本語はだめだ、演劇に使えるレベルではない、と。多感な年ごろでもあったし、それはショックでしたよ。

 そこで日本語も勉強しながら国際基督教大学を卒業し、改めてプロの女優になることを目指して渡米しました。ニューヨークの演劇専門学校「ネイバーフッド・プレイハウス」に入り、演技と演出を学んだんです。

 日本に戻ってから、東京の各大学で英語劇を学ぶ学生が集まる「モデル・プロダクション」(東京学生英語劇連盟、略称MP)という組織に携わり、そこで役者と演出家の両方を経験しました。英語によるミュージカル「HAIR(ヘアー)」などの練習と公演を重ね、その後もスタッフとして携わってきました。

 〈MP出身者には中村雅俊、別所哲也、川平慈英、藤田朋子ら多くの著名人がいる。現在、MPの総監督。2年前に亡くなった、出身者の今井雅之の舞台「ザ・ウインズ・オブ・ゴッド」では演出を務め、映画を監督するなど深く関わった〉

 だんだんと演じることよりも演劇の作り手になりたい、と思うようになり、舞台の演出やプロデュースの方に気持ちが向いていきました。「ゼロから作る」ことにやりがいを感じるようになった。それが、今の私の“軸”になっていますね。才能のある俳優たちを世に送り続けてこられて、本当に幸せだと思っています。

 演出家となって思うのは、まず企画が大切であるということです。世の中に対する明確な視点を持って、それを届ける相手である聴衆や観客の特徴を捉えながら、いかに伝えるかという方法を磨いていくしかありません。

 さらに英会話教育なども手がけるようになっていきました。

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