産経ニュース

【健康カフェ】(80)慢性硬膜下血腫 頭打って数週間後に症状

ライフ ライフ

記事詳細

更新

【健康カフェ】
(80)慢性硬膜下血腫 頭打って数週間後に症状

 糖尿病で通院している70代女性が数カ月前、踏み台から転落して頭を打ちました。痛みが強く、すぐに病院を受診して検査を受けましたが、異常は見つからず、その後も普通に生活していました。ところが、3週間後に頭が重い感じがして再び病院を受診。再度の検査で「慢性硬膜下血腫」と診断されました。

 これは頭蓋内に血腫ができる病気で、頭に強い衝撃を受けた後、数週間から2カ月の間に徐々に進行して症状が出てきます。脳は、硬膜というしっかりとした膜に包まれているのですが、衝撃によって静脈が傷つけられ、脳と硬膜の間に血液や脳脊髄液などがたまっていくことで起こると考えられています。

 頭を打ってすぐには症状がありませんが、血腫が大きくなって脳を圧迫するようになると、頭が重い感じが続いたり、物忘れが目立って認知症のような症状が表れたりします。手が上がりにくい、トイレが間に合わないという症状の人もいます。若い人は変化に気付きやすいこともあり、早めに病院を受診することが多いのですが、高齢者や認知症患者、酒量が多い人などでは頭をぶつけたことを覚えていないこともあり、この病気の可能性に思い至らないこともあります。

続きを読む

「ライフ」のランキング