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夫の墓に入りたくない…「死後離婚」急増 ハンコ1つで完了「姻族関係終了届」、専門家「妻側だけの問題ではない」

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夫の墓に入りたくない…「死後離婚」急増 ハンコ1つで完了「姻族関係終了届」、専門家「妻側だけの問題ではない」

夫婦問題カウンセラーの高原さん 夫婦問題カウンセラーの高原さん

 配偶者の死後、義理の親や兄弟ら「姻族」との関係を解消する「姻族関係終了届」の提出件数が増えている。「死後離婚」とも呼ばれ、大半は夫に先立たれた妻が提出しているとみられる。増加の背景には介護問題や姑(しゅうとめ)との関係悪化などから「姻族との縁を切りたい」との思いが見え隠れするが、専門家は「妻側だけの問題としてとらえてはいけない」と警告している。(夕刊フジ)

 姻族関係終了届は配偶者の死後も戸籍上に残される姻族との関係を解消する手続き。提出期限は設けられておらず、市役所で手に入るA4サイズの書類に三文判を押して提出するだけで完了する。姻族には了承を得る必要はなく、通知もされない。配偶者の遺産の相続権は失われず、遺族年金も受給できる。

 法務省の戸籍統計によると、姻族関係終了届の提出件数は2005年度の1772件から14年度の2202件と年々増加。最近はメディアでも「死後離婚」として取り上げられ、15年度は2783件に急増している。

 自身も死後離婚の経験を持つ夫婦問題カウンセラーの高原彩規子さんによると、姻族関係終了届を提出しているのは、ほとんどが夫に先立たれた女性。姻族との関係悪化や義理の両親の介護を避けるためという理由が大半で、「夫の家の墓に入りたくない」との声もあるという。

 男性側からは死後離婚について「女はすごいことをするな」「女は怖い」などの意見が多く聞かれるというが、高原さんは「こうした意見を持つ男性ほど、自分の死後に妻や家族が置かれる状況を考えてほしい」と指摘する。

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