産経ニュース

女優の満島ひかりさんが文芸誌デビュー 6日発売の「文学界」に書き下ろしの詩を発表

ライフ ライフ

記事詳細

更新


女優の満島ひかりさんが文芸誌デビュー 6日発売の「文学界」に書き下ろしの詩を発表

文芸誌デビューすることが分かった女優の満島ひかりさん 文芸誌デビューすることが分かった女優の満島ひかりさん

 女優の満島(みつしま)ひかりさん(31)が書き下ろしの詩を発表し、文芸誌デビューを飾ることが4月30日、分かった。今年生誕100年を迎えた作家、島尾敏雄と妻・島尾ミホの世界に触発されて紡いだ一編で、5月6日発売の「文学界」(文芸春秋)6月号に掲載される。

 詩の題は「いちばんだけのしりとり」。「文学界」の巻頭に見開き2ページにわたって掲載される。

 満島さんは7月公開の映画「海辺の生と死」で、島尾ミホをモデルにした役を演じる。鹿児島の奄美の島を舞台にしたこの映画にちなんだ文章を編集部に依頼され、自作の詩を寄せた。

 〈はだしで駈ける珊瑚のみち/血の滲むすました柔らかな肌/だんだんと原始にかえってゆく/崩れおちそうな隠れがと/とろけるゆるやかな海のぬるみ〉

 そう書き起こされる詩は、行末の音が次の行頭の音へと連なる「しりとり」形式。〈流木の上で哭く鳥〉〈八月踊り〉など奄美を想起させる言葉をちりばめ、雄大な自然と人間の生の鼓動をイメージ豊かにつづる。

 「文学界」の武藤旬編集長は「沖縄出身の満島さんの遠いルーツは奄美にある。詩の中にも、奄美ならではの自然と人間が一体となるような感覚や島唄のようなリズム感があり、とても印象深い」と話す。

 「文学界」は昭和8年に創刊された老舗文芸誌。平成27年にはお笑い芸人、又吉直樹さんが書いた初の純文学作品「火花」を一挙掲載し史上初の増刷を記録し話題に。「火花」はその年の芥川賞を受賞し、大ベストセラーとなった。(文化部 海老沢類)

「ライフ」のランキング