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【スクリーンとともに】目や耳が不自由な人も赤ちゃん連れも多様な映画を楽しんで 東京・田端の単観映画館「シネマ・チュプキ・タバタ」

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【スクリーンとともに】
目や耳が不自由な人も赤ちゃん連れも多様な映画を楽しんで 東京・田端の単観映画館「シネマ・チュプキ・タバタ」

かわいらしいインテリア類も特徴のシネマ・チュプキ・タバタ=東京都北区のシネマ・チュプキ・タバタ(藤井克郎撮影) かわいらしいインテリア類も特徴のシネマ・チュプキ・タバタ=東京都北区のシネマ・チュプキ・タバタ(藤井克郎撮影)

 「調べると、海外では音声ガイドが普及していましたが、日本ではほぼやっていなかった。こうして最初は研究会という形でスタートを切りました」と平塚さん。ちなみにシティ・ライツは「街の灯」の原題だ。

観客の耳元でささやくことから始めて…

 平塚さんらは、週に一度の研究会を重ねた結果、視覚障害者のための鑑賞会を開く。事前に相談して了承してくれた映画館が会場で、作品は大ヒットアニメ映画「千と千尋の神隠し」(宮崎駿監督、2001年)。参加者6~7人それぞれに研究会のメンバーが1人ずつついて、耳元でヒソヒソ解説する方法をとった。

 平塚さんが振り返る。

 「映画と同時進行で解説できる人もいましたが、私は言葉が出てこなくて、『誰だっけ、このおかっぱの人?』などとやってしまいました。謝ったら、『全然分からないよりは、ずっとよかった』と言ってくれて…」

 この“ヒソヒソ解説”の希望者は殺到した。そこで、複数の人に同じ音声ガイドを聞いてもらう方法として、FM波の周波数を利用して無線で飛ばす方法を考案する。映写室からボランティアが語る解説を全員がイヤホンで聞くというシティ・ライツの鑑賞会は、現在も続けられている。

 その後、スマートフォンなどを介した「UDキャスト」というバリアフリーサービスを利用して音声ガイドを制作する映画会社も増え、映画館で視覚障害者が映画を堪能する壁はかなり低くなりつつある。

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