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「政治的」批判あった「朝鮮人追悼碑」モチーフの美術作品、撤去 群馬県立近代美術館 作家も同意

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「政治的」批判あった「朝鮮人追悼碑」モチーフの美術作品、撤去 群馬県立近代美術館 作家も同意

 群馬県立近代美術館(同県高崎市)で22日から開催している企画展「群馬の美術2017」で、「朝鮮人追悼碑」をモチーフにした作品の展示を、同館が開催直前に取りやめ、作家が作品を撤去していたことが23日分かった。追悼碑は同美術館もある県立公園「群馬の森」に設置されており、県は碑の設置許可更新をめぐって市民団体と係争中。

 同館によると、作品は前橋市の美術家、白川昌生(よしお)さんが布を使い追悼碑を再現した「群馬県朝鮮人強制連行追悼碑」。担当学芸員は3月中に作品内容を把握していたが、当時は問題にならず、開催直前の21日に岡部昌幸館長ら幹部が作品の存在に気づき、展示取りやめを決めたという。これに白川さんは同意し、自身が翌22日に作品を撤去した。

 同館の遠藤康明次長は「県が係争中の事案で、展示作品はふさわしくないと判断した」と説明した。

 碑は戦時中、朝鮮半島から県内の工場などに徴用され、事故などで死亡した朝鮮人を追悼する名目で市民団体が平成16年に建立。26年、碑の前であった集会で「政治的」発言があり、これが設置許可条件に違反したとして県は許可更新を不許可。市民団体が処分取り消しを求め、前橋地裁で裁判が続いている。

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