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【健康カフェ(75)】住む場所と病気 ぜんそくや認知症と関係も

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【健康カフェ(75)】
住む場所と病気 ぜんそくや認知症と関係も

 先日、30代女性が鼻水とせきが止まらないといって受診しました。幼少期にぜんそく持ちだった女性は、北海道に引っ越して症状がなくなっていたのですが、東京へ戻ったところ、アレルギー性鼻炎やぜんそくの症状が出るようになったそうです。女性は幹線道路沿いのマンションに住んでおり、「ベランダの手すりが毎日拭いても真っ黒なのよ」と嘆いてました。

 幹線道路の近くは便利な場所が多いのですが、これまでの研究で、さまざまな病気との関連が示されています。

 米国で2月、幹線道路から300メートル以内に住む人は、それより離れて住む人に比べ、ぜんそく発症のリスクが3倍高くなっていることが報告されました。米国の別の研究でも、幹線道路から100メートル以内に住む人は、400メートル以上離れて住む人に比べ、呼吸機能の低下が早いことが示されています。同様の結果は、英国や豪州、韓国などからも報告されています。

 大気汚染の主要物質として挙げられるPM2・5(微小粒子状物質)は、車の排ガスやアスファルトの粉塵(ふんじん)などに由来するもので、濃度が高いとぜんそくや肺機能障害を起こしやすいことが報告されています。幹線道路近くでは高い濃度が観測され、ぜんそく発症はPM2・5が関係しているともいえます。

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