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【広角レンズ】正岡子規 生誕150年 明治という近代を文学革新で伴走した

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【広角レンズ】
正岡子規 生誕150年 明治という近代を文学革新で伴走した

神奈川近代文学館で開かれている「生誕150年 正岡子規展-病牀六尺の宇宙」 神奈川近代文学館で開かれている「生誕150年 正岡子規展-病牀六尺の宇宙」

 ・柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺

 ・いちはつの花咲きいでて我目には今年ばかりの春行かんとす

 特別展には10代から最晩年に至る草稿や書簡など約330点の資料が並ぶ。子規の病床に置かれた襖(ふすま)や曼荼羅(まんだら)図を初公開。死の前日に書いた「絶筆三句」の原本も初めて展示される(28日~5月11日、期間外は複製を展示)。

 「誰もが国の役に立つ人間になりたいと考えたのが明治という時代で、子規も政治家を志した。病でかなわなかったその国家建設を、彼は文学でやろうとした」。特別展の編集委員で俳人の長谷川櫂(かい)さん(63)は時代状況に照らして子規の仕事を読み直す。長谷川さんによると、俳句は当時から庶民に親しまれていたが、まだ古典に材をとったものが主流。そこへ子規は誰もが使える「写生」を持ち込み、大衆化の流れに棹(さお)さした。

 「みんなが読み、理解できる文章は近代国家、大衆社会の要請だった。さらに病床での子規の口述筆記は偶然にも口語体の平明な文章を生み、それが(親友の)夏目漱石の小説にも流れ込む。私たちが今読み書きしている文章はその大きな流れの上にある」

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