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【編集者のおすすめ】「トランプ砲は恐るるに足らず」 『世界が再び日本を見倣う日』長谷川慶太郎著 具体例が示す「安泰な日本」

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「トランプ砲は恐るるに足らず」 『世界が再び日本を見倣う日』長谷川慶太郎著 具体例が示す「安泰な日本」

 本書のタイトルを見て、「そうなのか?」と疑問を覚える読者は少なくないだろう。だが、著者の作品の愛読者なら、ピンとくるはずだ。

 著者は1983年、『世界が日本を見倣う日』(東洋経済新報社)を発表し、第3回石橋湛山賞を受賞している。当時から30年以上の時を経て似たタイトルの本書を出版したのは、日本と世界の状況が「再び」著者の見立て通りに動いていると思われるからだ。

 長谷川氏は80年代当時から「冷戦終結」「デフレ時代到来」を予見しており、その通りになった。著者によれば、「冷戦終結」の背景にあったのが「デフレ=情報化=自由化=個性化」の構図であり、これを理解すれば今後の世界のことも見えてくるのだという。

 たとえば今日、次々と発射される「トランプ砲」に世界中が戦々恐々としているが、著者は「恐れる必要なし」と断言する。今やデフレは世界全体に拡大しているが、多くの日本企業はデフレの荒波にもまれながらも日本にしかつくれない製品を開発し、技術を磨いてきた。

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