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【書評】『国家の矛盾』高村正彦、三浦瑠麗著

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【書評】
『国家の矛盾』高村正彦、三浦瑠麗著

 集団的自衛権の限定的な行使を認めた安全保障関連法が平成27年秋に成立した。その立役者の自民党・高村正彦副総裁と、若手の国際政治学者・三浦瑠麗(るり)氏との3回にわたる対談をまとめた。

 高村氏の姿勢は「平和のための外交努力は当然だが、抑止力も必要」という現実的平和主義。返す刀で「抑止力があるから戦争になる」という野党の主張を空想的平和主義と断じている。

 昭和34年の最高裁「砂川判決」を引き合いに、行使容認に慎重だった公明党を説得した経緯などを克明に振り返りつつ、対談を通じ「真の国益とは何か」を伝えている。(新潮新書・780円+税)

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