産経ニュース

【ゆうゆうLife】受動喫煙防止 進むか30年目の規制強化

ライフ ライフ

記事詳細

更新

【ゆうゆうLife】
受動喫煙防止 進むか30年目の規制強化

「子供や孫にたばこの害が及ばない世界をつくってほしい」と訴える長谷川一男さん(中央)=東京・霞が関 「子供や孫にたばこの害が及ばない世界をつくってほしい」と訴える長谷川一男さん(中央)=東京・霞が関

 たばこを吸わない人が煙にさらされる「受動喫煙」を防ぐため、健康増進法改正の議論が進んでいる。受動喫煙と肺がん死亡との関連は約30年前、世界で初めて日本で発表されたが、対策は遅れ、専門家からは「3周回遅れ」の声も。3年後の「煙のない五輪」に向けて、やっと本格的な規制が動き出しそうだ。

 ◆患者目線

 「私自身がステージ4の肺がん患者。たばこは吸わない。だが、非喫煙者でも肺がんになる人はたくさんいる。その要因の一つが受動喫煙です」

 日本肺がん患者連絡会の長谷川一男代表(46)は先月末、厚生労働省で開かれた記者会見で、受動喫煙を防ぐ厳しい法律を早期に成立させるよう訴えた。長谷川代表の発病原因が受動喫煙かどうかは特定されていないが、発病前の職場はたばこの煙にさらされていた。

 国立がん研究センターによると、受動喫煙の環境にある人は、そうでない人に比べて、肺がんや脳卒中になるリスクが1・3倍で、乳幼児突然死症候群(SIDS)は4・7倍になる。さらに、受動喫煙にさらされなければ、がんなどで死亡せずに済んだ人は年に約1万5千人いるとされる。年間の交通事故死者数の約4倍だ。長谷川代表はこれらの研究結果などから、「受動喫煙の健康被害は確実になった。この事実から目をそらしてはいけない」と強調した。

続きを読む

このニュースの写真

  • 受動喫煙防止 進むか30年目の規制強化

「ライフ」のランキング