産経ニュース

連載小説「標的」を終えて 真山仁さん「時代とリンク、新聞の面白さ」

ライフ ライフ

記事詳細

更新


連載小説「標的」を終えて 真山仁さん「時代とリンク、新聞の面白さ」

「充実した半年間だった」と語る真山仁さん(菊本和人撮影) 「充実した半年間だった」と語る真山仁さん(菊本和人撮影)

 半年間にわたって掲載してきた本紙の連載小説「標的 特捜検事・冨永真一」がこのほど完結しました。執筆を終えた作家の真山仁さん(54)は「地味に書いているつもりが、世の中の動きとつながっていった。連載の面白さを感じた」と振り返りました。

 --特捜検事を主人公にした『売国』(文春文庫)の続編として連載はスタートしました

 「作家生活10年を過ぎて、シリーズものは『ハゲタカ』だけだったので、もうひとつやりたいと思っていたんです。思ったより早くチャンスをいただきました。地検特捜部がどういう仕事をしているのか、検察官がどうやって政治家を摘発するのか、そういう基本的なことをわかりやすい言葉で書きたかった」

 〈東京地検特捜部に告発がもたらされる。情報提供者が名指ししたのは、日本初の女性総理に近づいた政治家、越村みやび。冨永検事は捜査をはじめるが、さまざまな政治的思惑に翻弄されて…〉

 「権力イコール悪とか、検察は本当に悪い政治家は逮捕できないとか、言うのは簡単。でもその嫌悪感に根拠はなかったりする。検察にエールを送っているわけではないんですよ。検事という人間が組織の中で何に縛られて、何をモチベーションに動いているのか。小説を楽しみながら、いろんなことに興味を持ってもらって、理解してもらいたい。それはずっと私のテーマなので」

続きを読む

「ライフ」のランキング