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【健康カフェ(70)】最期の迎え方 思いを家族や友人に伝えよう

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【健康カフェ(70)】
最期の迎え方 思いを家族や友人に伝えよう

 ただ、実際に自宅で死を迎えられると思っている人は2割弱で、4割は病院で死ぬだろうと考えています。現実はさらに厳しく、自宅で亡くなるのは1割ほど、8割が病院で亡くなっています。

 ピンピンコロリは理想ですが、病気で長く入院治療した後に亡くなる人は少なくありません。本人が望んでいたかどうか分からない延命治療を施された後に亡くなるケースも多々あります。医療者の側としては、本人の延命や蘇生を拒否するという希望が確認できない以上、できる限りのことをせざるを得ないというのも現実です。

 人生の最終段階をどこで過ごすか、どのような状況を避けたいか、万が一のときに延命や蘇生はどうするかなど、いずれ現実になるかもしれないことについて、ご家族や親しい友人などにご自身の希望を話しておくことをお勧めします。

 かつては死を口にすることは「縁起が悪い」と言われたものですが、最近はそうしたタブーはなくなり、むしろよりよく生きるために大事なことと考えられています。健康なときと病気になってからでは考えも変わりますので、家族や友人にもその都度伝えるようにするといいでしょう。

 冒頭の90歳の女性は「家で死ぬ」と決めているようで、同伴される70代の娘さんもその気持ちを十分に理解しているようでした。(しもじま内科クリニック院長 下島和弥)

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