産経ニュース

多様化する鳥ウイルス パンデミックへの備えは大丈夫か 専門家「再検討する時期」

ライフ ライフ

記事詳細

更新


多様化する鳥ウイルス パンデミックへの備えは大丈夫か 専門家「再検討する時期」

 世界でパンデミック対策が本格化したのは、1997年に香港でH5N1型の鳥インフルエンザウイルスが直接人に感染し、6人が死亡したのがきっかけ。H5N1型による死者はその後も続き、各国と並んで日本政府も2005年、最初の対策行動計画を策定。米国の推計モデルに基づき最大で約64万人が死亡するとの被害想定をまとめたほか、発生早期の接種を想定してH5N1型ウイルスからつくったワクチンの備蓄も進めてきた。

 ◆備蓄に疑問も

 しかし、09年に発生したパンデミックのウイルスは予想外のH1N1型。世界的に流行したが致死率は高くなかった。

 政府はその後もH5N1型のワクチン備蓄を継続。3年の有効期限が切れるたびに補充してきた。

 一方でH5N1型はアジア、中東など発生地域が広がるにつれウイルスの性質が多様化し、同じH5N1型でも、ウイルスによってはワクチンの効果があまり期待できない状況になってきた。

 その上、13年に中国で見つかったH7N9型ウイルスでも感染者や死者が増加するなど、人に感染するパンデミック要警戒ウイルスはH5N1型だけではない。抗ウイルス薬の備蓄も進んでいることから、昨年12月に開かれた内閣官房の新型インフル対策有識者会議の席では、科学者の委員から「(現在のワクチン備蓄のやり方を)やめるオプションもあると思う」との意見も出た。

続きを読む

このニュースの写真

  • 多様化する鳥ウイルス パンデミックへの備えは大丈夫か 専門家「再検討する時期」

「ライフ」のランキング