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【健康カフェ(69)】認知症予防は生活習慣病の予防から 腹八分目、飲酒もほどほどに

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【健康カフェ(69)】
認知症予防は生活習慣病の予防から 腹八分目、飲酒もほどほどに

 糖尿病と高血圧で通院している70代女性が「糖尿病だとアルツハイマー型認知症になる確率が高いと聞いたのですが、私は大丈夫でしょうか?」と心配そうに尋ねてきました。女性の母親が晩年に認知症を患い、その世話が大変だったこともあり、「認知症だけにはなりたくない」と、頭の体操になるような脳トレをしたり、できるだけ外出したりと、認知症予防に効果がありそうなことは積極的に取り入れるようにしているそうです。

 この女性だけでなく、クリニックに通院する高齢の患者さんの多くが「認知症にはなりたくない」と話されます。実際、糖尿病で血糖値のコントロールが悪い人ほど、また糖尿病の期間が長い人ほど、認知症のリスクは高くなります。

 認知症にはいくつかタイプがありますが、最も多いのがアルツハイマー型、2番目が動脈硬化を原因とした脳血管型です。糖尿病があると、どちらの認知症も発症率が約2倍高くなるといわれています。それは、血糖値が高いままの状態が続くと、脳の血管や神経に障害が起こりやすくなるためです。認知症とまではいえない軽度の認知機能障害も糖尿病によって増えることが分かっています。

 また、高血圧も動脈硬化を進め、脳血管の調整機能を損なうため、認知症の原因になると考えられます。福岡県久山町の地域住民を対象とした生活習慣病の疫学調査「久山町研究」では、高血圧の人は正常血圧の人よりも、脳血管型認知症になるリスクが3・4倍高いことが報告されています。

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