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認知症ケアにアートプログラム 絵を描き脳を活性化、家族にも癒し効果

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認知症ケアにアートプログラム 絵を描き脳を活性化、家族にも癒し効果

五感を使ってダイコンを丁寧に描く認知症の人たち=京都市上京区の京都府立医科大 五感を使ってダイコンを丁寧に描く認知症の人たち=京都市上京区の京都府立医科大

 認知症ケアに絵画を取り入れる取り組みが注目されている。芸術を通じて脳の活性化を促そうと、独自のアートプログラムに沿って創作活動を行う「臨床美術」だ。普及のため、平成8年に設立された芸術造形研究所(東京都千代田区)がスタートさせ、全国に広がっている。京都府立医科大では認知症の人たちが家族とともに参加。本人だけでなく、家族のケアにもつながっている。(加納裕子)

感じたままに

 1月中旬、京都市上京区の京都府立医科大会議室に、家族とともに認知症の人たち6人が集まった。月に2回の講座を主催しているのは、専門的な訓練を受けた臨床美術士らによる「京都〈臨床美術〉をすすめる会」。同会は18年に発足し、21年から同大での講座を担当する。

 認知症の人たちは、家族と別のテーブルに案内されて不安そうな表情もみられたが、スタッフ5人が明るくあいさつして緊張をほぐす。全員と握手する「握手タイム」に続いて、この日のテーマであるダイコンが配られた。手触りを確かめたり、根や葉を観察したり。一口大に切られたダイコンも試食し、五感をフル稼働していた。

 スタッフの説明に従い、ダイコンを描いていく。絵の具や色鉛筆、木炭などは、参加者が混乱しないよう1つずつ配られ、画用紙いっぱいに丁寧に仕上げていった。

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