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【ソロモンの頭巾】長辻象平 遺伝子制圧法 ゲノム編集でブルーギル根絶へ

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【ソロモンの頭巾】
長辻象平 遺伝子制圧法 ゲノム編集でブルーギル根絶へ

神奈川県立三ツ池公園の池で2011年6月5日、630人が参加した釣りによる駆除活動で捕獲された5068匹のブルーギル(三ツ池公園・水辺クラブ提供) 神奈川県立三ツ池公園の池で2011年6月5日、630人が参加した釣りによる駆除活動で捕獲された5068匹のブルーギル(三ツ池公園・水辺クラブ提供)

                  

 不妊化を利用した有害外来種の根絶では、昆虫のウリミバエでの成功が有名だが、放射線照射で単純に雄自身を不妊化して自然界に放つこの方式は、大量の個体の放出が必要でブルーギルには適さない。

 集団内での遺伝子増幅がないので、毎年大量の雄を放流しなければならず、労力とコストがかかる。その上、放流魚による食害増加が起きるからだ。

 岡本さんたちは2012年に海外で開発された「クリスパー・キャス9」というゲノム編集技術で卵の成熟に関わる遺伝子などをカットした雄のブルーギルを厳密な管理下で飼育中だ。この雄を基にして放流用の雄を量産する3年単位の年次計画を立てている。

                  

 ブルーギルは「魚のドブネズミ」の異名を持つ厄介者だ。親魚が卵や仔魚(しぎょ)を守るので繁殖力が強い。他の魚の卵や稚魚を襲うし、水生昆虫も食べる。動物性の餌がなくなると草食に切り替えて生き残る。

 琵琶湖ではニゴロブナやホンモロコなどの在来種が急速に減っている。ブルーギルとブラックバス類による食害の影響が大きい。

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