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【ソロモンの頭巾】長辻象平 遺伝子制圧法 ゲノム編集でブルーギル根絶へ

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【ソロモンの頭巾】
長辻象平 遺伝子制圧法 ゲノム編集でブルーギル根絶へ

神奈川県立三ツ池公園の池で2011年6月5日、630人が参加した釣りによる駆除活動で捕獲された5068匹のブルーギル(三ツ池公園・水辺クラブ提供) 神奈川県立三ツ池公園の池で2011年6月5日、630人が参加した釣りによる駆除活動で捕獲された5068匹のブルーギル(三ツ池公園・水辺クラブ提供)

                  

 卵を産めない雌の割合が増えるにつれてブルーギルの個体数は減っていき、最終的に水系から消える。

 「私たちの遺伝子制圧法のポイントは、雌が卵を作るのに必要な複数の遺伝子をカットした雄を放流する点です」と岡本さん。

 野生の雌は水底の巣に卵を産む。放流された雄がそこに精子をかける。

 その受精卵から孵化(ふか)した稚魚の雌の子孫たちは父親からの遺伝で、卵を産まない成魚になる。

 孵化した稚魚の雄たちは父親と同じ遺伝形質を持っている。これらの雄は繁殖期に野生の雌たちの卵に精子をかける。

 この繰り返しで集団の繁殖率を年々、低下させていくのが遺伝子制圧法の基本的な考えだ。

 雌に卵を産ませない遺伝情報は世代を重ねても集団内に保存されるので、毎年の放流雄の追加量も少なくて済む利点がある。

 「雌を不妊化させる最初の雄の作出に、ゲノム編集の技術を使うのです」

 編集のためには、ブルーギルの全ゲノム解読が必要だったが、この仕事は同機構の中央水産研究所・水産生命情報研究センター主幹研究員の藤原篤志さんが完成させた。

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